目の下のたるみ治療でアンチエイジング徹底ガイド
医療用レーザーを使用して目の下のたるみを改善するレーザー治療は、肌のハリやツヤを取り戻すこと。リフトアップを促し、目の下のたるみも目立ちにくくする治療法です。
たるみ治療と引き締め効果を同時に期待できる、アンチエイジングによい治療法だといえるでしょう。ただし、目の下の脂肪が原因のたるみには効果が少ないので注意が必要です。
レーザー治療によるたるみ改善効果は、脱脂術やハムラ法よりは短いものの持続しやすいのが特徴です。
ただし、レーザー照射は一回のみではなく、数回の施術を行う必要があります。
レーザー治療の相場は一回あたり20,000~50,000円ほど。たるみ改善のためのレーザー照射は保険がきかないため、費用が高くなります。
レーザー治療でたるみを目立たなくするには、個人差もありますが4~5回の施術を受ける方が多いです。
回数が増えればそれだけ負担も大きくなるため、治療が完了する回数も踏まえてクリニックを選びましょう。
レーザー治療の基礎知識が身についたところで、ここからはレーザー治療のメリット、デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリットとしては、ダウンタイムの短さ、周囲にばれにくい、傷跡や感染症のリスクが少ないという点があげられます。
レーザー治療の最大のメリットとして、切る必要がないためダウンタイムが短いという点が挙げられます。そのため、ほかの治療方法に比べて治療を受ける抵抗も少なくてすむという方も多いのです。
青年期の女性のなかでも、目、鼻、口はコンプレックスに感じている人が多い場所。[注1]
他人と接するときに必ず見られる部分ですから、人と接することが苦手になってしまうケースもあるでしょう。
「美容整形をして悩みを解決したいけど、手術や注射に抵抗があって一歩踏み出せない…」という方もいると思います。
そんな葛藤のある方でも抵抗なく施術を受けやすい方法がレーザー治療なのです。
先ほど触れたとおり、レーザー治療はメスを入れる施術ではないのでダウンタイムが短いです。そのため、治療終了後に化粧をして人に会うこともできます。
仕事や通学をしながら治療する場合、ダウンタイム期間に包帯やマスクなどで隠していると理由を聞かれてしまうこともあるでしょう。
とくに必ず人と話さなければいけない営業職、接客業などに務めている方であれば、なおさらダウンタイムが短いレーザー治療のメリットは大きいでしょう。
休みを連日でとれないという方でも、即日で帰宅でき、メイクもできるレーザー治療であればちょっとした休みを利用して治療を受けることが可能となります。
レーザー治療は肌を切る施術ではないので目立つ傷跡もできません。
また、手術やヒアルロン酸注射などは傷口や注射した部位から細菌が侵入して炎症を起こすことがあります。レーザー治療はもちろん、そのような心配はいりません。
しかし、レーザー治療は熱作用にて肌にアプローチする方法のため、場合によっては施術後に多少の赤みがでる場合もあります。
クリニックによっては赤みを抑えるよう照射する力を調整してくれることもあるので、熱で赤くなりやすいという方はカウンセリングの際に相談してみましょう。
レーザー治療は目のたるみに加えて、クマなどを改善するためにも行われています。
そのため、たるみ以外の気になる部分を同時に改善が可能です。
たとえば「サーマクールアイ」というレーザー治療では皮膚を引き締める効果があるとされており、目の下の小じわなどを改善する効果も期待できます。
デメリットとしては金額が高く治療回数が多いことなどが挙げられます。
レーザー治療は、一回のみでたるみを改善することはできません。平均5回の治療が必要なので、当然ですが何度か通院することになります。
もし日程の都合上何度も行けないからと一回の治療だけで終わらせてしまうと、希望していたような結果にならず、お金を払ったのに何も変化がなかったと感じてしまうこともあるかもしれません。
数回治療を受けるほかにも、治療後のケアが必要な場合もあります。万が一レーザーにより色素沈着が強くでた場合には、それに対する治療が必要になります
複数回通院する必要があるものと考えておきましょう。
レーザー治療の目的は、肌を引き締め、肌に働きかけてコラーゲンの生成を促すことです。
そのため数回の治療を終えて完了しても、そのときの状態を長期間継続させられるわけではありません。
数年単位の長期にわたる効果を期待するのであれば、物理的に手術でたるみの原因を取り除くような治療法にはどうしても勝てない方法になってしまいます。
レーザー治療に対応しているクリニックでも、すべての目のたるみに対応できるとは限りません。
目の下の脂肪沈着が主な原因のたるみには効果が薄いですし、たるみの状態によってはレーザーとそれ以外の治療を組み合わせる必要もでてくるかもしれません。
抵抗は少ないレーザー治療ではありますが、すべてのたるみを改善することができるわけではないためまだ万能とはいえない方法です。
上記にも記載しているとおり、レーザー治療は健康保険が適用とならず自由診療での治療となるため、費用が高くなってしまいがち。
全国健康保険協会のサイトでも「健康保険が使えないケース」として「美容を目的とする整形手術」があげられているように、美容を目的としたレーザー治療は、健康保険が使えず自由診療になってしまうのです。[注2]
レーザー治療の場合は何回か施術を受ける必要があるため、費用面も考慮して治療を受けるかどうかを決めなければなりません。
レーザー治療は身体への負担を抑えて目の下のたるみを改善する優れた治療法です。メスを入れたり注射をしたりすることに抵抗がある人でも手軽に施術を受けることができます。
また、治療は短時間で、治療した日からメイクも可能なため、忙しい社会人や学生にも向いています。人にばれにくいのも一つのポイントといえるでしょう。
しかし、レーザー治療は複数回治療を行わなければならず、合計すると費用も高額になります。また、すべてのたるみに効くわけではなく、肌の状態によっては治療を受けられないことも珍しくありません。
治療後に赤みや色素沈着を起こすこともあるため、当然リスクもあります。治療を希望する場合は、事前のカウンセリングやアフターケアがしっかりした信頼できるクリニックを選びましょう。
[注1]立教大学学術機関リポジトリ:大学生における身体の可変性についての基礎的研究―KJ 法による可変性に関する自由記述の分析を通して―[pdf]
医師成田 亜希子
弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。
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