目の下のたるみ治療でアンチエイジング徹底ガイド
年齢を重ねていくと皮膚の張りや潤いをキープするコラーゲンやヒアルロン酸が減少し、さらに皮膚の新陳代謝であるターンオーバーが乱れて乾燥肌などを起こしやすくなるため、目の下のたるみなど肌トラブルが目立ってくるようになります。
そこで、目の下のたるみ治療の一つに「高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療」というものがあります。この治療法は、目元に特定のレーザーを照射することでコラーゲンやヒアルロン酸などの生成を活発にさせ、肌が新しく生まれ変わるターンオーバーのサイクルを早める働きがあるとされています
切る治療法とは違って身体の負担も非常に少なく、手術のように長いダウンタイムの必要なく治療後から効果を実感しやすいというメリットがあります。今ではほとんどの美容外科クリニックで取り入れている治療法です。そのため、切る手術まではしたくない、一日も早くたるみを解消したい、といった人には向いている治療法ではないでしょうか。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療をした際の持続性についてなのですが、効果が保つ期間は一般的に1年~1年半程度だと言われています。
また、効果をより長く持続させるためには一度の治療だけでは難しく、継続的に何度か治療を行う必要があります。とはいえ、一回の治療に要する時間は短く、痛みも注射などに比べて少ないため、忙しい人は高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療が向いていると思われます。
施術を始める前にまず、担当医師によるカウンセリングがあります。ここでは、治療法、治療の内容や治療後のシミュレーションなどを行います。ここで疑問点や不安な点を解消しておくといいでしょう。
カウンセリングが終わると、次に担当医師による治療が始まります。目の下のたるみは顔の治療のため、ここでメイクを落としましょう。レーザーを照射しても問題ない状態なのかもここでチェックしていきます。
レーザー照射をしても問題ないと診断されれば、レーザー照射がスタートします。目元に麻酔クリームを塗り、目元をゴーグルで保護をしたらレーザー照射開始です。治療時間も約10分程度で、治療が終わればその日に帰宅することになります。
治療後は少し赤くなる程度で、痛みに関しては個人差があるものの、非常に軽度と言っていいでしょう。肌への刺激も最小限に抑えて治療を行いますので、治療後すぐにメイクをすることもできますし、シャワーや入浴の制限も一切ありません。
ダウンタイムについては、用いるレーザーの機器やタイプによって違ってきますので、個人差があると思っていいでしょう。この点はしっかりと治療を受けるクリニックで聞いておかなければなりません。
レーザー照射の後は肌が非常に敏感になっているため、刺激には常に気を付けなければなりません。紫外線対策や保湿ケアを確実に行うようにしましょう。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療の料金相場は、一般的には20,000円~30,000円程度だと言われていますが、特殊なタイプのレーザーとなると50,000円近くまで上がる場合があります。
ちなみに、ここちらの金額は1回分ですのでご注意ください。4~5回程度の治療が必要となるので、合計すると80,000円~150,000円、場合によっては250,000円程度かかると考えておきましょう。
ここでは、高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療のメリットやデメリットについて説明していきたいと思います。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療のメリットは、やはり体への負担の少なさや、治療後の目立ちにくさ、感染リスクの少なさなどが挙げられます。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療の最大のメリットとして、体への負担が少ないということが挙げられます。メスを入れるような大体的な手術ではありませんので、ダウンタイムも短く済みます。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療は、メスを入れて切るような治療法ではありませんので、治療後、周囲の人にはバレにくいというメリットもあります。治療後すぐにメイクをすることもできますし、家族や友達に会うことも可能です。特に、接客業など仕事中に人と会う機会が多いという人には向いている治療法となります。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療は、メスを入れて切るような治療法ではないので手術による傷跡を気にする必要がありません。手術後は傷に細菌が入り込んで感染症を起こすリスクがありますが、このような心配も不要です。とはいえ、レーザーでの治療となりますので、熱作用の影響で患部の赤みやピリピリとした刺激が続くこともあるということだけは頭に入れておかなければなりません。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療は目の下のたるみだけでなく、色素沈着を改善する効果もあるため目の下のクマ治療としても使用されています。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療のデメリットとして、治療回数や治療の内容、かかる費用などについて挙げられます。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療は1回で完了することはなく、通常は4、5回以上クリニックに通う必要があります。スケジュールの都合上1回しか通えないという人だと、高い料金を支払った割に目立った改善がないという不満が生じるかもしれません。
高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療の目的は、コラーゲンの生成を促したり、肌を引き締めたりすることです。そのため、何度か治療を終えても年単位で効果が持続されるわけでは決してありません。1回の治療でたるみを解消したいのであれば、やはり手術が一番ではないかと思われます。
この高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療なのですが、全てのたるみに適している治療法ではないということだけは知っておかなければなりません。状況によっては、レーザーと同時に他の治療法を組み合わせなければならない場合もあります。治療を受けられる状況が限定されていますので、全ての人が受けられるわけでもないのです。
上記では費用の相場を記していますが、見てもわかるように決して安い治療法ではありません。その理由に保険適用外ということが挙げられます。しかも、この高周波、超音波、赤外線を用いた照射系治療は何度か通う必要がありますので、費用面に関してはそれなりに覚悟をしておいた方がいいかもしれません。
目の下のたるみは、どんなに注意してお手入れしていても年齢を重ねるごとに目立つようになります。老け顔や疲れ顔の原因にもなるので、できるなら改善したものですね。
たるみのスピードや程度は人それぞれ。大きな悩みの種になっている人は、医療に頼るのも一つの方法でしょう。体にメスを入れたり、針を刺したりすることに抵抗がある方はレーザー治療がおすすめです。複数回の治療が必要ですが、痛みが少なくてダウンタイムも短いため、気軽に施術することができます。
しかし、レーザー治療後は肌が敏感になっていますので、紫外線や乾燥対策は忘れずに行って下さい。ケアを怠るとシミや更なるたるみの原因になることもあります。最初にどのようなケアが必要かどうかは、医師とあらかじめ話し合って決めましょう。
医師成田 亜希子
弘前大学卒業後、内科医として地域医療に従事。その傍ら、保健所勤務経験もあり、国立保健医療科学院での研修も積む。感染症や医療行政にも精通している。プライベートでは二児の母。
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